フェイスブックを閲覧していたところ、「タモリさんの起訴が確定!」「タモリさんの悲惨な末路!今日のニュースは日本中を震撼させました!」と書かれた広告。あまりに衝撃的な見出しに、思わずその先を確認したくなる内容です。
広告をクリックすると、ポータルサイトのニュース記事が表れました。勿論これは「偽のポータルサイト」。今回は、Yahoo!ニュースを模した偽サイトが表示されましたが、最初に誘導される偽サイトには、gooニュースや読売新聞などを模倣したものもあり、本物のそれらと思い込ませる実に手の込んだ作りになっています。
問題の記事の内容は、タモリさんが「徹子の部屋」で「ある儲け話」に関する発言をし、日本銀行がこれに怒りタモリさんを提訴したというもの。
日本銀行を怒らせたほどの「ある儲け話」。一体なんだろう?と読み進めると、特定の投資関連アプリを利用して投資を行うと利益が急増する、と書かれていました。また、このアプリの使用料は「3万9750円」だとのこと。あの頭のよい「タモリ」がそこまで言う話であれば、儲かることは間違いないのだろうと手続きを進めると、最終的に投資取引を行うようですが、結果は見え見え…高額なお金を搾取されてしまいます。さらに、この段階で手続きの途中にクレジットカード情報が盗まれていて、おまけに、しばらくすると海外や050番号から投資への勧誘電話がしつこく頻繁に掛かってくるようになります。
フェイスブックを運営するMeta社と言えば、米国のIT(情報技術)関連の最大手企業4社の内の一つ。そんなフェイスブックに「芸能人」を無断で利用する悪質な詐欺広告が堂々と掲載されていて良いのか!?良いはずがない。だから、この広告は本物だろう!…このように考える人たちを次から次へとだまし続けているのです。
絶対にクリックしないでください。
絶対に騙されないでください。